@PBW(Play By Web)"SilverRain" & "EndBreaker!"
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「……はた、起きて」
肩に触れる手の感触、聞き間違える筈の無い声。
意識が次第に明瞭になるにつれ、机に突っ伏して眠っていた事に気が付いた。
「準備、出来たよ。最低16あれば足りるって言ってたから、余分入れて20にしてある」
皆で持ち寄るならそもそも16ある時点で充分なんだろうけどね、と。
そう言って、いちは薄紅の風呂敷に包んだ折り畳み可能な小型重箱を机の上に置いた。
「……ごめんなさい、学園以外でも忙しい中で面倒な事頼んじゃって」
本当に。
徹底的利他主義で自分の事後回しで結局宗家の全てを事も無げに継ぐだろう貴方に。
……私は、何を以て感謝も贖罪も何もかもを返せばいいの……?
※1/23 01:40 初期稿Up。……正直な話、追加の星出すから千字下さい切実に。
肩に触れる手の感触、聞き間違える筈の無い声。
意識が次第に明瞭になるにつれ、机に突っ伏して眠っていた事に気が付いた。
「準備、出来たよ。最低16あれば足りるって言ってたから、余分入れて20にしてある」
皆で持ち寄るならそもそも16ある時点で充分なんだろうけどね、と。
そう言って、いちは薄紅の風呂敷に包んだ折り畳み可能な小型重箱を机の上に置いた。
「……ごめんなさい、学園以外でも忙しい中で面倒な事頼んじゃって」
本当に。
徹底的利他主義で自分の事後回しで結局宗家の全てを事も無げに継ぐだろう貴方に。
……私は、何を以て感謝も贖罪も何もかもを返せばいいの……?
※1/23 01:40 初期稿Up。……正直な話、追加の星出すから千字下さい切実に。
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「……縫いぐるみ、にございますか」
「自分の親戚にこの手の物を量産する癖のある方がいまして……引き取りました」
遥か昔の恩義を抱え地球へと参じた臥待は今、とある女性の家に招かれ暮らす日々。
……桂城の系譜を現代に繋ぐ末裔の御方と出逢え過ごすは法外の喜びにございます。
其の桂城に連なる末裔――堤典杏殿の部屋に幾つも飾られた、動物の似姿達。
「可愛いし触り心地も抱き心地も良いし良い物なのですが……悩みの種はこの数です」
「……縫いぐるみのみを敷き詰めても寝台の代わりに為り得る量にございますね」
此の度、臥待も臥待だけの縫いぐるみを作り上げる機会に恵まれましてございます。
……されど、その前に、モーラット殿を銀誓館学園へと御招きせねばなりせぬが。
※12/18 14:50 初期稿Up。戦争終了後に微調整出来ればいいが時間が厳しい……。
「自分の親戚にこの手の物を量産する癖のある方がいまして……引き取りました」
遥か昔の恩義を抱え地球へと参じた臥待は今、とある女性の家に招かれ暮らす日々。
……桂城の系譜を現代に繋ぐ末裔の御方と出逢え過ごすは法外の喜びにございます。
其の桂城に連なる末裔――堤典杏殿の部屋に幾つも飾られた、動物の似姿達。
「可愛いし触り心地も抱き心地も良いし良い物なのですが……悩みの種はこの数です」
「……縫いぐるみのみを敷き詰めても寝台の代わりに為り得る量にございますね」
此の度、臥待も臥待だけの縫いぐるみを作り上げる機会に恵まれましてございます。
……されど、その前に、モーラット殿を銀誓館学園へと御招きせねばなりせぬが。
※12/18 14:50 初期稿Up。戦争終了後に微調整出来ればいいが時間が厳しい……。
「臥待さん、衣装で足りない物があれば言って頂戴ね」
「此方に揃いし品で全てにございます。……此の臥待、殿方の装束など予想だに」
「面白い趣向よね。彩君なんかだと通常運転手前だけど」
「……今、何と」
「主に舞台の上で、だけれどね。でも恐ろしい位に完成度の高い女性だったわ……」
あれの隣に立つ勇気は並大抵じゃないわと溜め息を吐く私。
どんな想像をしたのかは分からないけれど、目をぱちくりさせている臥待さん。
……彼等と懇意の予報士が主催する今度の舞台に彼女も連れて行ってみようかしら。
――明日になったら今度は戦争の準備。生命賛歌の力、思い知らせてやるわ。
「此方に揃いし品で全てにございます。……此の臥待、殿方の装束など予想だに」
「面白い趣向よね。彩君なんかだと通常運転手前だけど」
「……今、何と」
「主に舞台の上で、だけれどね。でも恐ろしい位に完成度の高い女性だったわ……」
あれの隣に立つ勇気は並大抵じゃないわと溜め息を吐く私。
どんな想像をしたのかは分からないけれど、目をぱちくりさせている臥待さん。
……彼等と懇意の予報士が主催する今度の舞台に彼女も連れて行ってみようかしら。
――明日になったら今度は戦争の準備。生命賛歌の力、思い知らせてやるわ。
……其れは、遠き異郷で生まれた祭礼であると。
此方の盂蘭盆会に似て、既に逝きし方々が唯此の一夜のみ舞い戻るのだと。
其の様な言い伝えが、過ぎし時の中で形を変えて今に残る祭礼であると。
稚都世殿や彼の姉上殿兄上殿から、そう伺いましてございます。
ただ此の国では其の謂れよりも祭礼の所作そのものに重きが……との事にございますが。
……確かに、あの方は……モトキ殿は舞い戻られたのでございましょう。
但し、舞い戻られたが故の末路が悲劇の他無しという事実を未だ、知らぬままに。
――不肖臥待、この一夜が仮令唯一夜の幻夢であろうとも……。
※11/8 00:50 初期稿Up。先ずは役割からの行動指針叩き台レベル。
此方の盂蘭盆会に似て、既に逝きし方々が唯此の一夜のみ舞い戻るのだと。
其の様な言い伝えが、過ぎし時の中で形を変えて今に残る祭礼であると。
稚都世殿や彼の姉上殿兄上殿から、そう伺いましてございます。
ただ此の国では其の謂れよりも祭礼の所作そのものに重きが……との事にございますが。
……確かに、あの方は……モトキ殿は舞い戻られたのでございましょう。
但し、舞い戻られたが故の末路が悲劇の他無しという事実を未だ、知らぬままに。
――不肖臥待、この一夜が仮令唯一夜の幻夢であろうとも……。
※11/8 00:50 初期稿Up。先ずは役割からの行動指針叩き台レベル。
「……召喚される英霊よりも寧ろそういうの侍らせる女勇者だろ、はたの場合」
そんな顔して言わなくたっていいでしょ、いち。
郷里にいた頃の武勇伝大量生産当事者なのは自分でも分かってるんだから。
……妖精を名乗るより信憑性は高いでしょうに。
「確かに妖精よりはな。……そういう依頼に普通に適応出来るのが羨ましいよつくづく」
目を伏せた弟が吐く深い溜め息。
貴方だってとある予報士の主宰する殺人劇で彩君と一緒に最早常連役者の域だし、
臨海学校決戦で富豪に付き従う黒服を装ってたじゃないの、と反論すると首を横に振った。
曰く、『禍津と命を天秤に乗せた上で更に演技もしろとか本気で精神力が保たない』と。
……分からない訳じゃないけれど。双子の弟は、そういう存在だから。
※10/30 22:35 初期稿Up。まだネタに走れる余地はある気がする。文字数余裕的にも。
※10/30 23:30 修正1稿Up。曖昧になりそうな部分を修正、感情活性化。
※10/31 00:10 修正2稿Up。更に微調整諸々。
そんな顔して言わなくたっていいでしょ、いち。
郷里にいた頃の武勇伝大量生産当事者なのは自分でも分かってるんだから。
……妖精を名乗るより信憑性は高いでしょうに。
「確かに妖精よりはな。……そういう依頼に普通に適応出来るのが羨ましいよつくづく」
目を伏せた弟が吐く深い溜め息。
貴方だってとある予報士の主宰する殺人劇で彩君と一緒に最早常連役者の域だし、
臨海学校決戦で富豪に付き従う黒服を装ってたじゃないの、と反論すると首を横に振った。
曰く、『禍津と命を天秤に乗せた上で更に演技もしろとか本気で精神力が保たない』と。
……分からない訳じゃないけれど。双子の弟は、そういう存在だから。
※10/31 00:10 修正2稿Up。更に微調整諸々。
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